イベントでのブース制作を担当しました。ご依頼いただいたのは個人事業を営んでいる方です。
商品概要

作品概要
イベントブース制作
制作範囲
ヒアリングから図面・デザイン作成、商品納品、施工まで
制作期間
約2ヶ月間
使用したツール
Adobe Illustrator、 Adobe Photoshop
制作過程(ヒアリングから運用まで)
現状分析
イベント参加の経験はある方で、自身の業務を拡大するためのイベントブースを持つのは初めての方です。
全て0からの制作でしたので、出展の意図、目的などのヒアリングから始まりました。
ブース制作としては、図面出しやどのようなブースになるかまでの完成イメージをしっかり共有することが必要と感じました。
ペルソナ

ペルソナ
40代後半女性。一人暮らし。個人事業主。
このイベントを機に、獣医師として治療で終わるだけでなく、ペットとの生活をより充実したものにする活動を広めてゆきたいと考えています。
実行目的とゴール設定(解決課題)
目的
ブース主催者の意図を汲み取るようにしました。特に、
①ブースの見た目で表現すること。
②主催者のターゲットにマッチするような人を呼び込めること。
イベント会場にある、たくさんのブースの中から目を引きやすくかつ、ふらっと入りやすい雰囲気を出すようにつとめました。
ゴール設定
主催者が商談しやすい場や商談の機会をできるだけ多く作ることです。
デザイン
デザイン工程
ヒアリングを終え、早い段階でアイディア出しを行いました。
このたたき台を下に関連する人とのミーティングを行えば、スムーズに進行が進むと判断したためです。
初稿
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最終




最終案では、施工の方法まで考えた印刷指示書を作成しました。
※今回は、ブース壁面に木工造作をしたうえで経時などの職人を雇うまではいかないイベントでした。次回も使用する可能性も考え、ポスターでなくターポリンに印刷、壁面上部から吊下げる施工案で提出しています。
早い段階でのレスポンスをすることと、いつまでに次案を出すという報告をこまめに行っています。
スケジュール管理
最終段階で印刷物をお願いする会社も、最初の段階で探しはじめました。
イベント時期が他のイベントもたくさん開催される時期でもあったので、印刷依頼をするにもスケジュールに余裕が必要と判断したためです。
また、主催者からは正式なご依頼をいただき予算のお話もいただいていましたが、早い段階での最初の見積もりが知りたいだろうと考えました。通常、会社に所属していれば最初に見積もりを出すことが慣例なためです。
印刷にかかる価格一つにしても、会社に所属していれば普段から懇意にしている取引先がありますが個人となると割高になる傾向があることを懸念していました。
結論、実績のあるネットプリントを探しました。
個人としては大判印刷は初めてだったので不安点も多くありました。そのため、以前所属していた会社の人に連絡し良い印刷業者や不明点などの相談も行い自身の不安点の解消もしました。
ポイント
デザインの特徴
主催に関わる人は女性比率が多く、候補案をだした際に「かわいい」デザインの受けが良い傾向がありました。
早い段階で傾向が知れると、デザインを作るうえでロスが少なくなります。
色
制作の段階でロゴが決まりました。なので、ロゴに使われている色を基本色として採用。
フォント
ブースで使用するフォントは、遠目でもなんのブースかがわかることが大切です。判読性が高い新ゴを利用しました。
写真
※壁面の写真加工。インテリアのパーツはすべて違う写真のものを組み合わせました。


できるだけ経費を抑えるために、写真素材有料サイトは最終手段としました。家具やインテリアの写真だったのでフリー素材のサイトからダウンロードし、切り抜き、微調整を行い合成しました。
高さ2.7m✕横2.7mの壁面だったので遠目で違和感なく美しく見えるようにを意識しました。
運用のために
今後、別のイベント会場でも使う可能性があるとのことだったので、保存性が高い素材を選びました。
データはすべて管理しています。
今後のために
レビュー
主催者様、その関連の方たちからは、非常に感動のお言葉を頂きました。施工の方法も指示させていただきましたが素人の方でも簡単にできるものだったために準備のときはもちろん、片付けもスムーズにできたとのことでした。
その後、主催者様からは出展費用に見合った交渉ができ、それ以上の契約に結べたとの結果も頂きました。
交渉のきっかけづくりや信頼の一手に担えた考えています。
振り返り
以前勤めていたイベント会社の知識と経験をフル活用した制作でした。
個人で行うには、こういったパネルで仕切られたブースのものなら対応可能という実績を積むことができました。
ネットプリントでの制作は、仕上がりが確認できずいつも当日商品が届くまでヒヤヒヤしてしまいます。
入稿するより前にサンプル依頼などをして仕上がりのイメージ確認はしています。が、データの不備などがあった場合に対応できない可能性がある点を今後は課題として考えたいと感じます。

